補聴器相談医による 補聴器・耳鳴外来
補聴器外来について
当院では、補聴器を正しく理解していただき、補聴器装用が必要な患者さまには快適に補聴器を使って頂くために、補聴器外来を行っております。まずは診察ときこえに関する詳しい検査を行い、耳の状態や難聴の程度を把握します。その上でひとりひとりの仕事やライフスタイルに合わせた補聴器を判定し、快適なきこえをサポートいたします。
check_circle質の良いきこえを実現させるには、耳鼻科医師の診察が重要です。
こんな症状を感じられたら当院を受診ください
- 「最近耳が聞こえづらい」
- 「相手の話が聞き取りにくい」
- 「テレビの音が大きい」
このようなお悩みをお持ちの方は、治療により改善が見込める場合がありますので、当院へご相談ください。治療により改善が難しい場合は、補聴器を使用することにより、聞こえの質が改善し、普段の生活が快適になることが見込まれます。
当院での補聴器外来の流れ
1. 医師による診察
鼓膜の状態を観察し、難聴の原因となる治療を要する病気がないか検査および診断を行い、補聴器の必要性や適応の有無を判定します。
2. フィッテイング・装用練習
補聴器が適応となれば、補聴器外来の予約をお取りします。補聴器専門相談員による最適な補聴器の選択、調整（フィッテング）、装用練習を行います。初めての方には無料の貸し出しも行いますので、お気軽にご相談ください。
3. 定期フォロー
補聴器はまずは装着に慣れることが重要です。幾度か調整も必要となります。補聴器を購入しても雑音が気になったり、うまく使えないまま放置される方も多いのではないでしょうか。そうならないためにも補聴器外来で、補聴器がうまく使えているか定期的にチェックを行い調整を行っていきます。
難聴が引き起こすうつ症状について
人間関係と精神状態は密接に関係しています。コミュニケーションが円滑に進まなくなった結果、精神状態に悪い影響が及ぶこともあります。難聴によって人とのコミュニケーションに問題が起こり、うつ状態になってしまう人がいるのはこのためです。
※2017年の国際アルツハイマー病会議にて「症例の約35%は予防可能であり、予防できる要因の中で難聴が最も大きい」と指摘されています。
難聴に正しく対処することが認知症の予防につながります。
補聴器の公的助成について
障害者総合支援法
難聴により、聴覚の身体障害者認定を受けた場合には、障害者総合支援法により補聴器の給付が受けられます。身体障害者の認定手続き等の詳細は、お住まいの自治体の福祉課にお問い合わせください。
補聴器購入の際の医療費控除について
2018年度より補聴器購入前に補聴器相談医を受診し、「補聴器適合に関する診療情報提供書」の発行を受けた上で補聴器を購入することにより、医療費控除対象として確定申告ができます。詳細は当院にご相談ください。
耳鳴外来について
耳鳴りについて
耳鳴りというのは周囲に音源がないにも関わらず、耳の中や頭の中で音を感じる状態です。
人口のおよそ1割に、高齢者では3割近くの人が耳鳴りを感じています。また難聴の人の5割から7割の人が耳鳴りを抱えていると言われています。
耳鳴り自体が異常なわけではありませんが、病気の症状である可能性もあるため、放置してよいかは自分で判断せず当院にご相談ください。
耳鳴りには多くの治療法がありますが、どの治療を行う場合でもまず自分の耳鳴りについて知ることが必要です。さらに耳鳴りのメカニズムを理解することが大切です。
耳鳴りでお悩みの方は、一度当院耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。当院ではまず耳鳴検査を行い、治療の方針を決め、耳鳴りの軽減に取り組んでおります。自明の治療には以下のような治療方法があります。
薬物療法
耳鳴りの原因は様々ですので、カウンセリングを行い、症状に合わせて内服薬を処方し、経過観察を行います。
音響療法
耳鳴り治療器を装用して、耳の中に音を入れることによって、耳鳴りを紛らわせる治療法です。耳鳴り検査を行い、適切な音に調整した治療器を貸し出し、効果を判定いたします。
