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息苦しい

咳と並んで、呼吸器症状と聞いて思い浮かぶのが「息苦しさ」ではないでしょうか?医学的には「呼吸苦・呼吸困難」とも言いますが、呼吸のしづらさですので、空気の通り道である気道(耳鼻咽喉科)と肺(呼吸器科)、更には血液(酸素)を全身に送り出している心臓(循環器科)に問題がないかについて、確認する必要があります。

どういった状況で息苦しいのか?

他の呼吸器症状と同様ですが、「息苦しさ以外の症状」と「時間経過」が重要です。呼吸のしづらさということで、気道から肺のどこかに障害がある、あるいは心臓(循環器科)との関連がポイントになります。ヒューヒューと音がするような呼吸の場合、空気の通り道が細くなっていることがあり、耳鼻咽喉科疾患含めて、見分ける必要があります。

「身体がだるい」とか「足がむくんで」などの症状がある場合は、肺よりも心臓が原因かもしれません。先行して「胸が痛い」などの症状がある場合は、狭心症や心筋梗塞から心臓の機能低下(心不全)を来している可能性もあります。そのような場合は循環器科での速やかな対応が必要になりますので、総合病院の糖尿病・内分泌内科を紹介させていただくことになります。またそれ以外にも、肺から空気が漏れてへしゃげてしまう「気胸」や、血の塊が肺の血管を詰めてしまう「肺塞栓」など、痛みと呼吸困難が併発する肺の病気も複数ありますので「胸が痛い」ページもご参照ください。

その他「咳や痰が先行して」という状況であれば、感染その他の要因から、肺炎を来している可能性があります。またある一定時間歩いた時、階段の昇り降りの時に徐々に息苦しくなるという場合、特にタバコを吸われている(または過去に吸っていた)方だと、慢性閉塞性肺疾患(COPD)が潜在している可能性が高いです。

時間経過に関しては、上記に挙げた症状が先行または同時に起こっているかどうかの確認が必要です。それ以外にも症状が急に起こったのか、あるいはずっと続いているのかどうかという点も重要です。良くなったり悪くなったりということであれば、一般的には急がないことが多いですが、原因がどうであれ「息苦しい」という症状が続く場合は、早めにご相談ください。また気管支喘息(ぜんそく)や逆流性食道炎など、夜間に息苦しさ(+咳)が出現する疾患もあります。

 

息苦しさの原因

上記の情報を元に息苦しさの原因を突き止めていきますが、症状だけできちんと見分けるのは難しいことも多いです。心臓に原因がある場合も含めて、早めに対応しなければいけないこともありますので、息苦しさが急に出てきた、あるいは良くならず続く場合は、早めにご相談ください(胸部レントゲン心電図である程度当たりをつけることが出来ます)。

肺炎に関しても、感染症としての肺炎、あるいは感染以外の肺炎いずれの場合でも、早期の治療対応を要することが多々あり、胸部レントゲンや血液検査で判別していきます。

ぜんそくその他の気道・アレルギー疾患では、息苦しさ以外に、咳や痰などの症状も併発していることが多く、原疾患の治療と症状対応を閉校する必要があります。また気管支喘息は慢性閉塞性肺疾患(COPD)と重複・合併していることも多く、場合によっては呼吸機能検査を行い程度も含めて判別し、吸入薬の選定を行います(「ぜんそく・COPD治療薬」のページも参照ください)。

また上気道(鼻腔・鼻咽頭・咽頭・喉頭)から気管以降の下気道において、炎症やがんなどにより物理的に気道が障害されることもあります。その他貧血があれば、血液中の酸素の運搬が悪くなり、これもまた息苦しさの原因になります。

息苦しさの原因

1. 気道~肺にかけての通気障害
2. 肺自体の障害
  • 感染による肺炎(細菌、真菌、抗酸菌など)
  • 感染以外の原因による肺炎(間質性肺炎、好酸球性肺炎など)
  • 気胸
  • 肺塞栓
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
3. アレルギー性疾患
4. 心臓による影響
  • 心不全(狭心症・心筋梗塞後の機能低下含む)
  • 頻脈性不整脈
5. その他
  • 貧血
  • 逆流性食道炎
  • 過換気症候群(心因性)など
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